気象庁の情報は、案内はするが再配信はしない
防災サイトを作るとき、最初に決めたのは「やらないこと」でした。なぜ災害情報を自分のサイトに載せないのかを書きます。
その資料は何か
気象庁は、台風の進路予報、注意報・警報、地震や津波の情報を発表しています。沖縄では台風のたびに参照される情報で、更新は非常に速く、状況によっては数十分単位で変わります。
なぜ載せないのか
防災サイトを立ち上げるとき、最初に決めたのは扱わない領域でした。避難指示や警報といったリアルタイムの災害情報は、自分のサイトに転載しません。理由は三つあります。
- 鮮度が命である。 個人が運用するサイトで、常に最新である保証はできない。古い警報が表示され続ける事故は起こりうる
- 誤情報の責任を負えない。 命に関わる情報で、こちらの転記ミスや取得失敗が人の判断を誤らせる可能性がある
- 代替できていない。 公式が発表しているものを写しても、情報としては増えていない。増えるのは、間違いうる経路が一つ増えることだけ
情報サイトは載せる方向に力が働きます。載せれば滞在時間が伸び、検索でも拾われるからです。だからこそ、載せない線を先に引いておく必要がありました。
代わりに何をしているか
やっているのは二つです。ひとつは、緊急時に公式の一次情報へ最短でたどり着ける導線を整理しておくこと。気象庁、県、市町村、電力会社のどこを見ればよいかを、平時のうちに並べておきます。
もうひとつは、鮮度が落ちにくい知識を積んでおくことです。台風前に何を準備するか、停電したときに何が起きるか、断水に備えて何を用意するか。これらは去年も今年も来年も変わりません。変わらないものを引き受け、変わるものは公式に任せるという分担です。
緊急時は、このサイトや当サイトの防災ページではなく、気象庁と自治体の発表を直接ご確認ください。
一次資料
- 気象庁 確認日: 2026-07-31
この記事の元
この記事は、「おきなわ防災てびき」の制作で実際に起きたことから書き起こしています。 一般論としての資料解説ではなく、この運営で当たった範囲のことだけを書いています。