写真のライセンスを、自分で確認する
自由に使える写真置き場にも、条件はあります。掲載できるものと、できないものを線引きした手順を書きます。
その資料は何か
百科事典系のプロジェクトが運営している、フリーライセンスの画像置き場があります。文化財や建築物の写真も多く、自前の写真が揃うまでのつなぎとして使える場面があります。当サイトが運営する首里のガイドでも、現地取材で撮り直すまでのあいだ、ここの写真で穴を埋めています。
「フリー」は一種類ではない
置いてある写真は、すべてが同じ条件ではありません。保護期間が満了しているもの、表示だけを求めるもの、表示に加えて同じ条件での公開を求めるもの、非営利に限定するもの、改変を認めないもの——複数のライセンスが混在しています。ページの見た目はどれも同じなので、1枚ずつ確認するしかありません。
当サイトの基準では、非営利限定と改変不可の写真は採用しません。運営しているサイトの一部は広告やアフィリエイトを掲載しており、商用利用として扱われる可能性があるためです。判断が割れる余地があるなら、使わないほうへ倒すという決め方をしています。
採用するときに揃えるもの
- ライセンスの種別・著作者・出典ページのURL・確認した日を、写真1枚ごとにデータとして記録する
- 著作者名とライセンス名と出典リンクを、画像の近くに表示する。 これは条件そのものであり、書かなければ条件を満たしていない
- 元のサーバーから直接読み込まない。 ダウンロードして自分のサイトから配信する
3つめは条件ではなく実務上の判断です。理由は2つあって、置き場側に負荷をかけないことと、将来ファイルが削除されたり差し替えられたりしても表示が壊れないことです。フリーライセンスの画像置き場は編集されます。ある日、別の写真に置き換わっていることがあります。
見送った実例
条件を満たしていても、載せなかったものがあります。
- 戦前の白黒写真しか無かった史跡。 ライセンスは問題ありませんでしたが、掲載枠の役割が「訪問者がこれから見る姿を写すこと」なので、現況と違う写真は入れないと決めました。年代を書き添えても、枠の意味と食い違います
- 解像度が足りない写真。 唯一あった写真が小さすぎて、表示に耐えませんでした
1つめは、ライセンス以外の理由で見送る判断です。使ってよい写真と、その枠に置いてよい写真は別だと整理しました。歴史的な写真は、年代を明記したうえで本文中の別枠でなら使えます。枠ごとに役割を決めておくと、こういう判断が揺れません。
確認の手順
- そのファイルのページを開く。 検索結果のサムネイルからは条件が分からない
- ライセンス欄の表記を読む。 非営利限定や改変不可を示す記号が付いていないかを見る
- 著作者の表記を確認する。 匿名や不明の場合、どう表示すればよいかがページに書かれていることがある
- 確認した日を記録する。 ライセンス表示が後から訂正されることがあるため
最後の項目は形式的に見えますが、意味があります。ライセンスの記載は間違っていることがあり、あとから修正されます。修正前に取得していた場合、こちらの表示も直す必要があります。いつ時点の記載に基づいて掲載したのかが残っていないと、直すべきかどうかも判断できません。
当サイトは、この置き場の写真そのものをここで再掲していません。条件の確認方法を書くことと、写真を転載することは別の行為です。
この記事の元
この記事は、「すいむいさんぽ」のスポット写真の選定で実際に起きたことから書き起こしています。 一般論としての資料解説ではなく、この運営で当たった範囲のことだけを書いています。