静的サイトで出典主義をやるための設計
出典と確認日をページに出し続けるには、データの持ち方をそれ用にしておく必要があります。
「出典を書く」と決めるのは簡単ですが、数百ページで守り続けるのは別の話です。書き忘れが起きない形にしておかないと、少しずつ抜けていきます。
出典と確認日を、文章ではなく項目にする
本文に「(○○調べ・○月確認)」と書く形にすると、書く人の裁量になり、抜けます。そこで、データの側に出典と確認日の欄を作り、項目として持たせるようにしました。表示は欄の値から自動的に組み立てます。
こうすると、欄が空のまま公開されているかどうかを機械的に調べられます。文章に埋め込んでいたら、この確認はできません。
空欄を、空欄のまま出せるようにする
設計で悩んだのは、確認できていない項目の扱いです。埋まっていない欄を隠すと見た目は整いますが、読む人には「無い」のか「調べていない」のか区別がつきません。
そこで、未確認は未確認として表示し、集計にも数として出すことにしました。駐車場の料金であれば、無料が何件、有料が何件、未確認が何件、と並べます。未確認の件数が見えることが、そのデータの信頼度の説明になります。
JavaScriptを出さない
これらのサイトは、原則としてJavaScriptを出力しません(検索機能など一部の例外を除きます)。理由は速度だけではありません。
- 表示される内容が、生成された時点で確定する。 後から動的に書き換わらないので、公開したものを検証しやすい
- 回線が細い場所でも開く。 離島や移動中に読まれる情報を扱っている以上、軽さは機能のうち
- 壊れる箇所が少ない。 動く部品が無ければ、動かなくなる部品も無い
このポータル自体も同じ方針で作っており、JavaScriptの出力はゼロです。配色の切り替えも、スクリプトではなく閲覧環境の設定に任せています。
維持コストを設計に含める
個人で運営している以上、維持できない仕組みは作れません。年に一度書き換えが必要なページを増やすより、計算で自動的に更新される形にする。数を増やすより、増えた分を維持できるかを先に考える。
書けるテーマが尽きたと判断した時点で、本数を増やすのを止めたサイトもあります。増やし続けることを目的にしないというのも、維持を前提にした設計の一部です。
この記事の元
この記事は、「おきなわビーチナビ」「みはまさんぽ」「まちぐゎーさんぽ」の制作で実際にやったことから書き起こしています。 方針そのものは運営方針にまとめています。